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[おすすめ海外ドラマ]人間なみに感情や意志を持ったアンドロイドは敵か仲間か!? 『ヒューマンズ』

ヒューマンズ出典:hulu(以下同)

 

現代社会にはいつのまにかすでにロボットやAIが、浸透しています。

ロボットやAIがさらに進化していくと、人間の職がそれらに奪われるだけではなく、すべてがそれらにとって代わられ、人間がロボットやAIに支配されてしまうのではないか。

そんな怖れや不安に襲われるのは当然かもしれません。

偉大な漫画家・手塚治虫さんは、生前こう言い残しています。

コンピュータの利用度がますます増大して、人間は生産や頭脳労働から解放される、というより、追放されるか、もしくはコンピュータに管理される奴隷のような存在になるかもしれない。そうなれば、ロボットは人間、つまりあなた自身のことになるかもしれませんよ。
出典:『週刊読売』(アンドロイド・『鉄腕アトムの未来学』)

ましてや、感情や己の意志さえも持つロボット(アンドロイド)が誕生したなら…。

では、感情や意志を持つようになった人間とほとんど変わらないアンドロイドは、人間と同等に扱われるべきなのか。

それとも、あくまでそれらは(彼らは)機械なのか。

共存すべきか、排除すべきか。

そんな難問に挑むSFドラマが、『ヒューマンズ』です。

何でもしてくれる夢のようなマシン

2012年にスウェーデンで放映されていたTVドラマ『Real Humans(原題)』を、イギリスでリメイクしたドラマが、『ヒューマンズ』です。

『MI-5 英国機密諜報部』、映画版『SPOOKS スプークス/MI-5』の脚本家、サム・ヴィンセントらによって、製作されました。

近未来のイギリスでは、人間そっくりに造られたアンドロイドは、「Synth(シンス)」と呼ばれ、人間よりも仕事を正確にこなすことができ、職場や比較的豊かな家庭に広く普及しています。

人間との違いは、瞳がグリーンであることと、動きが少しぎこちないことくらいです。

シンスにはまだ感情がなく、たいていの命令を嫌がらずに実行してくれます。

家事、育児、介護、3Kの仕事でも文句を言わず何でもしてくれます。

運転もしてくれて一緒にスーパーマーケットまで同行し、荷物持ちもしてくれます。

夢のようなマシンです。

プログラムによっては性のパートナーにまでなってくれます。

「売春婦」の役割を与えられたシンスさえいます。

中流のホーキンス家が購入した家政婦美女アンドロイド

ヒューマンズアンドロイドの「シンス」は、子どもに絵本も読んでくれます。 出典:hulu

イギリスのある都市に住む、両親と子ども3人のホーキンス一家がこのドラマの中心的存在です。

母親であり妻であり弁護士としても働いているローラは、多忙なため、掃除や洗濯、料理などをやってくれる家政婦としてのシンスを購入することにします。

ホーキンス家にやって来た、女性型でたいへん魅力的なシンスは「アニータ」と名付けられます。

彼女は美味しい料理を作り、部屋をキレイにし、幼い末っ子には絵本を読んで寝かしつけてくれます。

しかしローラは、そんなアニータにある種の違和感を覚えます。

またコンピューター・プログラムに詳しい学生の長女マティーも何とも言えぬ違和感を抱きます。

第1話で早速、その違和感の理由が一部ではありますが分かって来ます。

「ミア」だった頃の自分を取り戻したアニータ

数ヶ月前、5人のシンスたちが、逃亡生活を送っていました。

このシンスたちは、デビッド・エルスター博士が創り出した5人兄弟のシンスでした。

5人兄弟は、各々が独自の特徴を持った特別なシンスで、エルスター博士の息子レオ・エルスターの世話をするために作られたのでした。

このシンスたちは他のシンスとは異なり、自分の感情や意志を持っていましたが、捕らえられてしまいます。

アニータは、かつて「ミア」と呼ばれていましたが、プログラムを更新され、新たなシンスとして売りに出されたのです。

それがある日、ミアだった頃の「記憶」を取り戻します。

そしてそこからホーキンス家の人々とミアの関係を中心に、人間とアンドロイドの難しい関係が描かれていきます。

異質の者たちと共存するか排除するか

ヒューマンズシンスが「意識」を持ち自我に目覚めると、自分たちを差別する人間と戦うべきだと考える勢力も出て来る。

意識(自我)を持つミアを、人間と同等に扱い始めるホーキンス家の人々。

意識を持つアンドロイドを怖れ、排除しようとする人々。

ある時、ミアを守るため、やむなく長女のマティーが取った処置により、多くのシンスが意志を持つようになってしまいます。

すると意識を持ったアンドロイドの中にも、人間を敵視し、人間を排除しようとする者たちが出て来ます。

人間は、意識を持った人間そっくりのアンドロイドと共存すべきか、それとも単に暴走したマシンとして排除すべきなのか。

ミアとの交流を通じてアンドロイドを人間と同等に扱うべきだとの思いを強く持つ共存派のローラでさえ、突き詰められた状況では差別する心が露呈し、問題の複雑さが窺われます。

人間は、人間そっくりのアンドロイドと共存すべきか、排除すべきかという問題は、実は人間同士の問題にも置き換えられます。

人は移民などの異質の者たちと、どう向き合うべきなのか。

異質の者への理解を深め、差別心を取り払い、共存の道を歩むのか。

それとも異質の者を怖れ、嫌い、差別し、排除するのかー。

アンドロイドの動きや表情を見事に表現する俳優たちの演技にも注目です。

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配信 hulu独占

  • [シーズン1] 全8話 2017年10月1日配信
  • [シーズン2] 全8話 2018年5月3日配信
  • [シーズン3] 全8話 2019年5月15日配信

キャスト

ヒューマンズシンスのミア(ジェンマ・チャン)とニスカ(エミリー・バーリントン)

主人公のシンス、ミア(アニータ)役

ジェンマ・チャン/Gemma Chan

1982年、イギリス・ロンドンで中国人の両親の下に生まれる。オックスフォード大学卒。ロンドンの一流法律事務所に就職が内定したが、ロンドンのドラマ・センターに入り、女優の道へ。両親かた大反対される。TVや舞台での女優業のかたわら、モデルとしても活躍。TVシリーズ「ヒューマンズ」や映画『クレイジー・リッチ!』で注目を浴びる。『キャプテン・マーベル』や『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』でも重要な役どころを担う。プライベートでは俳優のドミニク・クーパーと交際中とか。

ージェンマの両親はどちらも中国からの移民で、苦労の末にスコットランドで修士以上の学位を取得したという経歴を持つ。父親は、2年間は家のない状態を耐え忍びつつ、自らのきょうだい5人を進学させたほどだ。それだけに、娘の選択は受け入れがたく、ひどいものに思えたのだろう。ー
出典:VOGUE

ホーキンス家の母親ローラ役

キャサリン・パーキンソン/Laura Katherine Parkinson

生年月日 1978年3月9日
イギリスの女優。シットコム『ハイっ、こちらIT課!』のジェン役で知られる。

ホーキンス家の父親役

トム・グッドマン=ヒル/Tom Goodman-Hill

生年月日1968年5月21日
ラジオ、映画、舞台、テレビで活躍する俳優

ホーキンス家の長女Matty役

ルーシー・カーレス/Lucy Carless

生年月日:1997年4月6日

TVドラマ

  • Code of a Killer (2015)
  • Suspects (2014)

ジョージ・ミリカン博士役

ウィリアム・ハート/William Hurt

生年月日:1950年3月20日
アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身の俳優。1985年の『蜘蛛女のキス』でアカデミー主演男優賞を受賞。

ヒューマンズミリカン博士(ウィリアム・ハート)は、故障しがちの古いタイプのシンスと同居している。

シンスのニスカ役

エミリー・バーリントン/Emily Berrington

生年月日:1988年12月7日
『ヒューマンズ』で注目を浴び、日本でも「この美しい女優は誰?」と話題に。

映画

  • The Look of Love(2013年)
  • The Inbetweeners 2(2014年)
  • The Last Showing(2014年)
  • The Hippopotamus(2015年)

TVドラマ

  • The white queen(2013年)
  • Outnumbered(2014年)
  • 24(2014年)
  • Sons of Liberty(2015年)
  • The Miniaturist(2017年)

開発者の息子レオ・エルスター役

コリン・モーガン/Colin Morgan

アイルランドのアーマー出身。2007年に王立スコットランド美術院音楽・ドラマ科を卒業。在学中に『バーノン・グッド・リトル』に主演し、舞台デビューを果たす。2008年から2012年にかけてBBC制作のテレビドラマ『魔術師マーリン』で主演。2011年にはジェーン・ロジャーズの小説を映画化した「アイランド」に出演した。

シンスのマックス役

イヴァノ・ジェレマイア/Ivanno Jeremiah
ヒューマンズマックス(イヴァノ・ジェレマイア)は最初、幼かったが急速に成長し、自我が目覚めたシンスたちのリーダーになる。

クリエイター

監督/演出

  • ルイス・アーノルド
  • サミュエル・ドノバン
  • チャイナ・ムーヨン

プロデューサー

  • ジェーン・フェザーストーン
  • デレク・ワックス
  • ラース・ランドストローム
  • ヘンリック・ウィドマン
  • クリス・フライ

原作/脚本

  • サム・ヴィンセント
  • ジョナサン・ブレイクリー
  • ラース・ランドストローム

 

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