はしか

[はしか]麻しんが大流行、大阪から19都道府県に 予防、対策、ワクチンは?

「はしか」の感染拡大が止まりません。

過去5年で最も多かったのは2014年ですが、2019年に入ってから、2月3日までのペースはすでにこれを大きく上回っています。

感染者は、19都道府県に広がっています。

大阪市内の百貨店で、従業員の感染が発覚したことをきっかけに、きょうまでに従業員と客合わせて16人の感染が明らかになっています。

「あべのハルカス」から

2月11日、大阪市阿倍野区にある百貨店「あべのハルカス近鉄本店」の20代の女性従業員2人が、はしかに感染したことが判明。

その後、15日までに、10代から40代までの従業員8人と、10代から30代までの客6人の感染が確認されたようです。

感染した従業員の多くが、1月から2月14日まで開かれていた、バレンタインフェアで販売を担当していて、客6人はその会場を訪れていました。

はしかは、せきやくしゃみなどの飛まつ感染に加え、空気中を漂うウイルスを吸い込んだだけでも感染し、その感染力はインフルエンザの10倍以上といわれている。

例えば、閉鎖空間で、はしかの発症者が1人いると、同じ空間にいる人が、はしかの免疫を持っていない場合、90%の確率で発症するといわれています。

はしか(麻しん)とは? 対策は?

「はしか」という言葉を聞いたことのない人はいないと思いますが、「はしか」とは何? と聞かれると答えられる人は意外と少ないかもしれません。

そこで、「はしか」について調べてみましょう。

まずは「ウィキペディア」から。

麻疹(ましん、英: measles, rubeola、別名・痲疹)とは、麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性感染症。中国由来の呼称で、発疹が麻の実のようにみえる。罹患すると、医療が整った先進国であっても死亡することもある。日本では「麻しん」として感染症法に基づく五類感染症に指定して届出の対象としており、疹が常用漢字でないため、平仮名を用いている。

江戸時代以降の日本語でははしか(漢字表記は同じく麻疹)と呼び、一般にはこちらの方が知られている[要出典]。古くから「はしかのようなもの」の慣用句があり、一度罹患すると二度はかからないため通過儀礼のようなもの という意味で2度なし病とも呼ばれたが、麻疹ワクチンが普及した2000年代以降は言われなくなった。

麻疹は、麻疹ウイルスによるものであり、その感染力は極めて強く、マスクや手洗いでもウイルス侵入は防げない。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染と多彩である。

次は、「厚生労働省」のサイトから。

麻しんとは

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

症状は?

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。近年は麻しん含有ワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っています。

 

発生状況

麻しんは、過去の推移を見ると、平成19・20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成20年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目の麻しんワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、平成21年以降10~20代の患者数は激減しました。近年では、患者発生の中心は20歳以上の成人と、ワクチン接種前の0~1歳となっています。
また平成22年11月以降のウイルス分離・検出状況については、海外由来型のみ認めており、平成19・20年に国内で大流行の原因となった遺伝子型D5は認めておりません。
平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。かつては毎年春から初夏にかけて流行が見られていましたが、排除後は、海外からの輸入例や、輸入例を発端とした集団発生事例を認める状況となっています。麻しんの感染症発生動向調査に基づく最新発生報告数は、定期的に国立感染症研究所ウェブサイト別ウィンドウで開く に掲載されます。また麻しんに関する情報は、国立感染症研究所感染症疫学センターのウェブサイト別ウィンドウで開く で確認することができます。

では、麻しんにかかったと思ったら、どうすればよいのでしょうか?

発疹、発熱などの麻しんのような症状がある 場合は、麻しんの疑いがあることをかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してから、その指示に従ってください。また麻しんの感染力は非常に強いと言われています。医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。

予防と対策は? ワクチンは?

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることも効果的であると考えられています。接触後5、6日以内であれば、γ-グロブリンの注射で発症を抑えることができる可能性がありますが、安易にとれる方法ではありません。詳しくは、かかりつけの医師とご相談ください。 また、定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。

麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。さらに、接種後年数の経過と共に、免疫が低下してきた人に対しては、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。2006年度から1歳児と小学校入学前1年間の幼児の2回接種制度が始まり、2008年度から2012年度の5年間に限り、中学1年生と高校3年生相当年齢の人に2回目のワクチンが定期接種として導入されていました。

1回目のワクチン接種後の反応として最も多く見られるのは発熱です。接種後1週間前後に最も頻度が高いですが、接種して2週間以内に発熱を認める人が約13%います。その他には、接種後1週間前後に発しんを認める人が数%います。アレルギー反応としてじんま疹を認めた方が約3%、また発熱に伴うけいれんが約0.3%に見られます。2回目の接種では接種局所の反応が見られる場合がありますが、発熱、発しんの頻度は極めて低いのが現状です。稀な副反応として、脳炎・脳症が100万~150万人に1人以下の頻度で報告されていますが、ワクチンとの因果関係が明らかでない場合も含まれています。

なお、麻しん含有ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて製造されており、卵そのものを使っていないため卵アレルギーによるアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。しかし、重度のアレルギー(アナフィラキシー反応の既往のある人など)のある方は、ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあるので、接種時にかかりつけの医師に相談してください。

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