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    自殺願望の女子大学生を殺害した小野勇容疑者の人物像とツイート内容&顔

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    小野勇(札幌テレビ)
    10月13日、送検される小野勇容疑者 出典:札幌テレビ

    北海道・小樽市の日本医療大学の女子学生、瀬川結菜さん(22)の遺体が札幌市にあるアパートで発見され、死体遺棄の疑いで逮捕された小野勇容疑者(53)。

    実はこの事件、単なる死体遺棄ではなく、自殺の依頼を受けての殺人事件だった。

    どういう経緯で事件は起きたのか?

    容疑者と被害者の人物像は?

    【目次】タップで飛べる!

    札幌のアパート女子大学生死体遺棄事件

    北海道・小樽市の日本医療大学の女子学生、瀬川結菜さん(22)の遺体を、札幌市にあるアパートの自室に放置した死体遺棄の疑いで、小野勇容疑者(53)が2022年10月8日、逮捕された。

    瀬川さんの死因は、司法解剖の結果によると首を絞められたことによる窒息死。

    小野容疑者は、「自殺願望のある人たちとSNSでやり取りしていた」「被害者から殺してほしいと依頼されて、首を絞めて殺した」「遺体も処分してほしいと言われた」と供述し、瀬川さんの殺害についても認めている。

    「瀬川さんと前にも会ったことがある」「SNSで知り合った」とも明かしているという。

    53歳の小野容疑者と22歳の瀬川さんはSNSで知り合い、事件前にも直接会っていたとの供述は、後に詳しいことが分かった。

    9月27日に札幌駅西口コンコースで2人が会っていたことが防犯カメラで確認されたのだ。

    そもそも2人の接点となったSNSとはTwitterであり、瀬川さんが「殺して」と投稿したツイートに容疑者が反応し、瀬川さんが返信したことからだという。

    容疑者プロフィール

    小野勇(SNS)
    名前小野勇(おのいさむ)
    年齢53
    住所北海道札幌市
    職業無職(元自衛隊員→傭兵?)

    被害者プロフィール

    瀬川結菜さん(日テレ)
    出典:日本テレビ
    名前瀬川結菜(せがわゆいな)
    年齢22
    住所北海道小樽市
    職業大学生(日本医療大学)

    ツイッターの反応

    https://twitter.com/171cm108kg/status/1579736305512382465?s=20&t=_BV91rVZJOfG0aO_ROXOkQ

    警察の捜査による事件の概要

    地図(TBS)
    出典:NEWS23(TBS)

    10月3日午前、瀬川さんは家族に、「友達と手稲で待ち合わせをしている」と言って、小樽市の家を出た後、連絡が途絶えた。

    7日、瀬川さんの家族から「家を出かけた後、連絡がとれなくなっている」と通報を受けた警察は、行方を捜査。

    防犯カメラなどで痕跡を追うと3日、小樽駅で電車に乗った瀬川さんが手稲駅で下車、自由通路を通って北口方面へ向かったことが判明した。

    自分の車が故障していた小野容疑者はレンタカーを借りて手稲駅北口へ向かい、瀬川さんをピックアップしたと見られる。

    小野容疑者と瀬川さんが乗る黒い軽自動車を防犯カメラが捉えている。

    昼頃には、札幌市内の飲食店で2人が一緒に食事をしたことが確認されている。

    瀬川さんの自宅から約30キロ離れた札幌市に住む小野容疑者が、“小野容疑者が瀬川さんを監禁しているのではないか”との疑いが浮上。

    捜査員が小野容疑者のアパートを訪れた際、小野容疑者が刃渡り8.7センチの折りたたみナイフを持っていたため、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕

    8日に警察が小野容疑者の札幌市内の部屋を家宅捜索したところ、瀬川さんの遺体が見つかった。

    死亡したのは、家を出た翌日の今月4日ごろとみられている。

    10日には、死体遺棄の疑いで再逮捕。

    瀬川さんが殺される前日、つまり3日の夜8時ごろに投稿された、小野容疑者のものとみられるツイッターでは、「来客中につき、振る舞い肉」とあり、肉を調理する動画も投稿されていた。

    瀬川さんも3日、SNSで知人に死をほのめかすような連絡を入れていたという。

    翌日の4日ごろ、瀬川さんは亡くなったとみられる。

    その後、小野容疑者の自宅近くで電波が途切れた瀬川さんの携帯電話が、小野容疑者の部屋から見つかった

    瀬川さんの小樽市内の実家から、小野容疑者の自宅までは約30キロ。

    車が故障中だった小野容疑者は札幌市内でレンタカーを借りて、事件前に瀬川さんを迎えに行ったとみられている。

    容疑者のTwitterとみられるツイート

    小野勇顔写真(SNS)

    その後、立て続けに、事件との関連をうかがわせる小野容疑者と思われる投稿がツイートされていた。

    • 任務は責任を持って果たす。」(5日)
    • 「クルマ返却に行かなきゃー 久しぶりの運転楽しかった 運転褒められて嬉しかったな 腐っても2種免許保持者ざんす」(5日)
    • 「自分が壊れていてサイコパスなのを再認識した。わし社会復帰しない方が正解かもね」「普段通りに生活してる やっぱ壊れてるなぁ」「ちゃんと供養する」(6日)
    • 「人の道ってどこだったっけ? また踏み外しちまったな。でも役には立てた…のかな?」(7日)
    • 「Twitterで知り合った人が本人の希望通りに亡くなった・・・ 複雑な気持ちこれで良かったのかわからない」(8日)

    また、次のようなツイートもあった。

    • 「元傭兵  人殺し  心優しき死神でありたい」
    • 「1人増えて3人になった」
    • 「複数の依頼が取り消しになった。いい事ではあるけど自分がやはり役に立たない不要品なんだなと実感」「やっぱ自分は頭の中のネジが飛んでるサイコパスなんだろうな。ってか、何を今さら(笑)傭兵時代含めて何人殺めたよ?」
    • 「ツイッターで知り合った人が本人の希望通りに亡くなった…。複雑な気持ち」
    • 「僕なんかを信じてくれて手伝わせてくれた人たちには感謝してる。ひとり増えて3人になった」
    • 「また死について悩んでる人の役に立ちたいな」
    • 「昨日届いたロシア製のナイフが意外に大きい」

    Twitterからは本人の希望とはいえ、人を殺める苦悩も垣間見える。

    小野容疑者の他者から見た人物像

    小野容疑者とはどんな人物か、知り合いの女性による証言で見てみよう。

    3年前小野容疑者と知り合った女性

    「以前結婚していて、娘さんを授かって今は離婚してという感じ。自衛隊に入って抜けた後に義勇兵として世界各国に行った」

    「昔『死にたい』と言っていた人を殺して山に埋めたみたいな話をしていた。本人いわく『殺してほしい人』とか『どうしても死にたくて、でも死ねない人』は殺すけど『それ以外の人は殺さない』というのは当時は信じていた」

    「自分のつらい話を聞いて『そうだったんだね』『大変だったね』と受け入れてくれるとか、しんどい時に相談したら『いつでも来ていいよ』とか、自分の逃げる場所って感じで受け入れてくれていた」

    3年前に容疑者の家に行ったことがある女性

    「とにかくナイフとかが好きで、常にいっぱい買ってたりとか、結構テーブルの上とか床とかに普通に置いてある感じで、レーザーが付いた銃みたいなものとか、葉が飛び出すタイプのナイフは見せてもらったことがありますね。多分五本以上、相当あったと思いますけど」

    「以前、家でご馳走になった時に、『昔、人を殺して山に埋めた』みたいな話をしていて、自分はさすがに冗談だろうと思って」

    ※「3年前小野容疑者と知り合った女性」と同一人物かどうかは不明

    知人女性

    「何度か(連絡)した。その時に『2人殺した』と聞いたことがある。『10年くらい前、もう時効だから俺は捕まらない』とずっと言っている。自殺したい人を殺すという類いで話していた」

    過去に飲みに誘われたが断った知人女性

    「(小野容疑者は)ナイフを持ってたんですよ。『いつも持ち歩いている。正当防衛で』というので怖くてダメだな。関われないなと思ったのが2年くらい前です。人を殺したことがあるとか、そういう話はしてました。2人殺めたとか、そういったことを話してました」

    殺害の謝礼は?

    ある人物に過去の殺害に関して容疑者が語ったところによると、自殺願望者を殺害しても謝礼はもらわないが、遺体の処理に使用する薬品代等の経費として5万円ほどをもらったとのこと。

    瀬川さんの将来の夢

    小学生のころから作業療法士を目指し、札幌市内の日本医療大学でリハビリテーションを学んでいた。

    大学のパンフレットでは、「国家試験に向けては、過去10年分の問題集を何度も解いて地力を高め、これから模擬試験を受ける予定です。合格ラインに対して、自分がどの位置にいるのか知れるのを今から楽しみにしています。」と意気込みを語っていた。

    被害者の家族や友人のコメント

    瀬川さん(日テレ)
    被害者の瀬川さん 出典:日本テレビ(家族提供)

    姉妹のコメント

    「受け止めきれない部分もあるけど、本当に努力家で、ユーモアもあって、顔もかわいくて大好きでした」

    「友達みたいな、双子みたいな。めちゃくちゃ仲良かったので、遊んでました。一緒にご飯食べたりとか、カラオケで騒いだりしてました。本当に努力家で、ユーモアもあって。キャラが立ってて、友達も『笑わせてもらったよ』って言ってくれました。大好きでした」

    「優しくて、きょうだい思いだったといいます。「お誕生日にお財布を買ってくれたりとか、手作りケーキを作ってくれたりとか。普段から料理作ってくれるんですけど、ギョーザも作れますし、アップルパイとか野菜スープとか、本当に何でも作れる」

    「困っている人とか人の助けになりたいとか、寄り添いたいと思ってやってきたと思います。人に対して優しすぎるので、自分のことで精いっぱいなのに人のこと気にかけちゃったり。いっぱいたくさん、ありがとうって伝えたいです」

    「(結菜さんは)お誕生日にお財布を買ってくれたりとか、手作りケーキを作ってくれたりとか、普段からも料理作ってくれるんですけど…」

    「(料理は)何でもつくれますね。ギョーザもつくれるし、アップルパイとか、野菜スープとか。一緒にご飯食べたりとか、カラオケで騒いだりしてました」

    「『流星ボーイ』という『Berryz工房』の曲が好きでした。キャラが立っていて、友達とかも『笑わせてもらったよ』とか言ってくれました」

    元同級生のコメント

    「複雑な思いだわ。そういう事件があったというのは、やっぱりショックだよね」と言います。中学の後輩は「これからもっと長い人生歩んでいくはずだったという、ショックな気持ちでいっぱいです」

    高校時代の同級生

    「クラスで一緒だったときは頭が良かったイメージがあります。(事件に)巻き込まれるような子ではなかったのですごく驚いています」

    まとめ

    小樽市の日本医療大学の女子学生瀬川結菜さん(22)死体遺棄の疑いで逮捕された札幌市の小野勇容疑者(53)は、

    「依頼されて首を締めて殺した」と供述。

    自殺願望を持つ瀬川さんからの依頼されて犯行に及んだ容疑者には、過去にも2人を同様に殺したという知人の証言も出て来ている。

    容疑者と被害者の人物像、2人の接点、事件の経緯などを追った。

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