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    【堺母子殺人】荒牧愛美さんと3歳の娘を殺してブラジルに逃亡した夫バルボサ容疑者

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    荒牧愛美さん、リリィちゃん、バルボサ容疑者

    大阪堺市でなんとも言えない悲惨な事件が起きた。

    母親の愛美さんと3歳の娘リリィちゃんが何者かによって刃物でメッタ刺しにされ殺されたのだ。

    その後、警察は行方が分からなくなっていた夫でブラジル国籍の男を犯人とみて公開手配した。

    だが、時すでに遅く、容疑者は成田空港からブラジルへ飛び立っていた。

    この事件の真相は? 日本の警察は容疑者を逮捕し日本でさばけるのか?

    【目次】タップで飛べる!

    偽装して国外逃亡

    バルボサ容疑者

    ブラジル国籍のバルボサ容疑者は8月20日午後4時ごろ~21日午前10時半ごろ、堺市東区の自宅で、妻の荒牧愛美さん(29歳)と娘のリリィちゃん(3歳)の胸などを刃物のようなもので複数回突き刺し、殺害した疑いで公開手配された。

    愛美さんは数十カ所、リリィちゃんは10数カ所を刺されて即死だったと思われる。

    21日午前10時ごろ、南海電鉄の初芝駅から電車にのり、難波を徘徊していたことが判明している。

    翌日、「朝、事故にあったので、2週間ほど休む」と勤め先の工場に連絡。

    バルボサ容疑者は、その後、偽装工作を行い、ブラジルに逃亡したものと思われる。

    偽装工作とは、22日夕方、「体調不良なので来ないでほしい」というメールを愛美さんのケータイから母親に送ったことだ。

    そうして時間を稼ぎ、その日の夜、成田から出国し、ブラジルに向かったと見られる。

    会社の関係者によると、その後は行方が分からなくなり、LINEを送ったが、返事はなかったという。

    24日になって、「骨折しているみたいで、仕事はできません」との返信があったという。

    FNNによると、記者がバルボサ容疑者らしき人物のアカウントに連絡すると、

    「待ってください。間もなくすべてが分かります。今は話せる状況にない。私は娘を殺してない」

    との返答があったという。

    容疑者のものと思われるSNSでのやりとり

    ブラジルの弁護士が語るには

    容疑者が依頼したブラジルの弁護士によると、

    容疑者はブラジル国内に滞在し、『2人を殺害していない』と主張しているという。

    「彼がブラジルに帰った理由は、日本にない弁護の権利を持つためです。日本にいると誰も弁護してくれません。今後、この事件について説明するためにバルボサ容疑者は警察に出頭します」

    日本で弁護はされるし権利もあるぞ。おかしいだろ。(筆者)

    容疑者の従兄弟が聞いたこと

    容疑者のブラジルの従兄弟が言うには、愛美さんがリリィちゃんを殺したことで容疑者はパニックになり、妻を殺したと容疑者から聞いたという。

    夫婦は離婚について話をしていて、バルボサ容疑者がトイレに行っている間に悲劇は起こったのだという。

    バルボサ容疑者が離婚にあたって娘のリリィちゃんをブラジルに連れて行くと言ったことで愛美さんが愛娘を刺したというのだ。

    これはあくまでも容疑者の言い分で、被害者は「死人に口なし」であり、何とも言えないが、日本の警察はバルボサ容疑者が2人を刺殺したと見ている

    現地の警察が「拘束する」

    現地の警察が、「潜伏先は把握している。準備が整い次第、拘束する」とFNNの取材に答えたという。

    事件の経過を時系列で見る

    8月20日午後4時ごろ~21日午前10時半ごろ堺市東区の自宅で、妻の荒牧愛美さん(29歳)と娘のリリィちゃん(3歳)の胸などを刃物のようなもので複数回突き刺さされ死亡
    8月21日午前10時ごろ21日午前10時ごろ、南海電鉄の初芝駅から電車にのり、難波を徘徊
    8月22日「朝、事故にあったので、2週間ほど休む」と容疑者から勤め先に連絡あり
    同日夕方「体調不良なので来ないでほしい」というメールが愛美さんのケータイから母親
    同日容疑者、成田空港から出国
    8月24日「骨折しているみたいで、仕事はできません」と勤務先にLINEあり

    容疑者と被害者のプロフィール

    容疑者プロフィール

    名前バルボサ・アンデルソン・ロブソン
    年齢33歳
    出身ブラジル国パラナ州ロンドリーナ市
    日本の住所大阪府堺市東区日置荘西町7丁

    被害者プロフィール

    名前荒牧愛美(あらまきまなみ)、リリィ
    年齢29歳、3歳
    日本の住所大阪府堺市東区日置荘西町7丁

    公開手配したものの日本では裁けない?

    警察はバルボサ容疑者を公開手配したが、日本とブラジルは、犯罪人引き渡し条約を結んでいないため、日本側が確保して裁くことは難しい

    ブラジルの憲法には、「いかなる理由でも国民を外国に引き渡さない」という規定もあり、容疑者を日本で裁くのは困難だ。

    期待できるとしたら「代理処罰」だ。

    ブラジルにおいてブラジルの法律で裁いてもらう方法だ。

    愛美さん

    愛美さんの友人

    「離婚をめぐるトラブルがあった」

    愛美さんの友人

    「(愛美さんが)はいつもリリィちゃんのそばにいて、リリィちゃんもママが大好きで、ママと離れると嫌がるくらいママが大好き。(2人との)思い出がたくさんありすぎて、思い出すことがつらい」

    事件前、愛美さんは夫についての悩みを相談をしていました。

    愛美さんの友人

    「妊娠中に夫が『死ね』と言ったり、夫が愛美ちゃんの両親がいる目の前で、リリィちゃんの腕をつかんで、頭がぐらんぐらんになるくらい揺さぶって怒鳴る。愛美さんすぐに止めに入ったが夫は『お前が甘やかすから、こいつはこんなんなんや』と怒鳴ったと聞いた」

    愛美さんの友人

    「離婚について今後どうするか 話をするとメッセージがあった。(愛美さんは)離婚したいとずっと言っていた。最初から結婚したくないと言っていた」

    容疑者の友人

    「娘を失い、家庭を失い、オレは生きている価値がないと言っていた」

    容疑者の弟

    「兄は非常に良い人で殺意はなかったと思う」「親族はネットで脅迫されている」「彼は償わなければならない」

    潜伏先は?事件の経緯は?愛美さんは結婚もイヤだったし離婚をしたかった?

    容疑者の親族の知人によると、

    「(容疑者が帰国した時)お母さんがサンパウロの空港までレンタカーで迎えに行ったと聞いています」

    そして出身地ロンドリーナ近くのカンベという所にある弟の家に連れて行ったが、メディアが殺到したため別の所に移ったという。

    容疑者は事件の経緯についても次のように語ったという。

    愛美さんは離婚をしたかった。それはOKだ。だが、娘のリリィちゃんをブラジルに連れて帰ると言った。そうしたら愛美さんは、家に戻った時、包丁でリリィ刺した。

    自分(容疑者)にも危害を加えようとしたので愛美さんを殺した。

    しかし警察は、別の人間が殺したという証拠は見つかっていないため「1人の犯行」と見ている。

    この容疑者の親族の知人は愛美さんともやりとりがあり、

    愛美さんはずっと離婚したがっていた。結婚もしたくなかったが夫から押し付けられた。夫が日系人じゃなくビザが取れない。計画は結婚して子どもを産んでビザを取るため

    これは日本にいる愛美さんの友人も聞いていたことだという。

    「婚姻届を出さなかったらビザが無くなり強制送還されてしまう。そうなると父親を奪うことになってしまうかもしれない」と当時、仕方なく婚姻届を出したようだ。

    容疑者は入籍を急かしていたようだ。

    「とにかく出会ってすぐ『子ども欲しい。子ども欲しい。結婚しよう。結婚しよう』と言っていたから」

    バルボサ容疑者の15年来の友人は次のように話していたる。

    「結婚を喜んでいました。籍を入れることができたから彼が日本に残れたって」

    娘は可愛くて、「疲れが癒される」とも語っていたという。

    まとめ

    大阪堺市で29歳の母と3歳に娘が、刃物でメッタ刺しにされ殺害されていた事件。

    警察はブラジル国籍の夫を公開手配した。

    が、男はすでに成田から出国し、ブラジルへ逃亡した模様だ。

    事件の真相を知るためにも容疑者を逮捕し、取り調べ、裁判にかける必要があるが、

    そこに立ちはだかる壁は、犯罪人引き渡し条約が日本とブラジルで交わされてないことだ。

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