
2021年6月、長崎市内のゴミ置き場での衝撃的な出来事が報じられた。
子猫たちが、ゴミ袋の中に生ゴミとして捨てられていたのだ。
しかし、さらに衝撃的だったのは…。
同8月には高知市でも同じことが!
子猫たちは生ゴミ?

FNNのニュースによれば、2021年6月13日、長崎市内のゴミ置き場の下のほうのゴミ袋から、臍の緒がついた4匹の子猫が見つかった。
発見者は9歳の子どもとその母親だ。
ゴミ置き場の近くから2日にわたって猫の鳴き声がしたため地元の動物愛護団体へ連絡したのだという。
警察の立ち会いのもと、袋の中身を確認した動物愛護団体「R&G 長崎の保健所の命を救う会」代表の浦川たつのり氏(ブログはこちら)は、こう語った。
「出産の時に汚れた毛布とかが日常的なゴミと一緒に捨てられていた」
しかし、筆者が驚いたのは浦川氏が続けた次のコメント。
「通常は、(子猫だと)分かるように大体1番上や脇に置いてあったり、『誰か気づいてくれないかな』という捨て方がほとんどなんですが、今回はそういう気持ちが微塵(みじん)も感じられないような捨て方でした。完全にモノ扱いですよね。完全にゴミ扱いしているところが通常とは違う異質なものを感じました」
えっ? 筆者は一瞬、我が耳を疑った。
産まれたばかりの子猫たちをゴミ袋に入れて、生ゴミとしてゴミ置き場に捨てるという異常な事件としてこのニュースを見ていたからだ。
そんな残酷なことをする人間がいるなんてと、憤りを感じながら聴いていたからだ。
動物愛護の活動をしている人たちにとって、生きた子猫を生ゴミとして捨てる行為は、特殊な珍しいことではないということだと知って筆者はショックを受けたのだ。
こうした残酷なことが、長崎という地域だけで起きていることなのか、全国レベルで起こっていることなのか、詳しく調べないと分からないが、憐憫の情を持たない日本人が増えているのだろうか。
憐憫の情はないのか
警察は当然、「動物愛護法違反」の可能性があるとして捜査しているというが、罪を問えるのかどうか注目したい。
残念なことに法的にはペットは「物」であり、生き物を捨てた罪を問うことはできない。
「動物愛護法」では、
「愛護動物」をみだりに殺し,又は傷つけた者に対しては,2年以下の懲役又は200万円以下の罰金
とあるが、今回の場合は、「殺し」てもいないし、「傷つけた」とも言えず、これに相当するか微妙だ。
しかし、心情的には、特に動物好きの者にとっては、どうも納得のいかない、やりきれなさが残る。
高知市でもゴミ捨て場に子猫4匹

2021年8月25日には、高知市でも同様なことが起きた。
たまたまゴミ捨て場の近くを通りかかった動物保護団体のスタッフが、かすかな鳴き声に気付き、子猫4匹を保護したという。
こういう無責任な輩はペットを買ってはいけない。
命の大切さ、重さが分かっていない。
NPO法人アニマルサポート高知家・吉本由美代表:
「本当に、聞こえるか、聞こえないかの声だったので、偶然だったと思います。通り過ぎていたら、ごみと一緒に収集されていた」
コロナ禍で癒やしを求めて、ペットを飼い始める人が増えている一方、実際に飼い始めると「想像していたより大変だった」と、安易にペットを捨てるケースが増えているといいます。
高知市内でも、子ネコが捨てられるケースが相次いでいるということです。
「4月から7月までで123件、電話相談がありまして。あまりに多すぎるので怒りを通り越しています」(吉本由美代表)
ANN NEWS