皇室

[皇室]天皇と上皇はどっちが上なの? 儀式後、新天皇皇后が上皇上皇后に即位の報告で物議、ネット炎上

新天皇となる皇太子さまと雅子さま(宮内庁)

 

5月1日、新天皇に即位する皇太子さまが即位に伴う一連の儀式に臨んだ直後に、退位したばかりの天皇陛下と皇后さまのもとを訪れ、挨拶をされる方向で調整が進められている、と報道されました。

ですが、ヤフコメなどでは、「おかしい!上皇上皇后が新天皇に挨拶では?」「親に子が挨拶するんだからいいんじゃない?」と物議を醸しています。

200年ぶりの上皇、上皇后

皇太子さまは、5月1日午前中に、皇位の証である剣と勾玉などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」と国民の代表者に初めて会う「即位後朝見の儀」に臨まれます。

一連の儀式が終わった直後、雅子さまと共に現在の皇居・御所を訪れ、4月30日に退位し上皇上皇后となった両陛下に、新天皇に即位したことを報告されるということですが、このことに違和感を感じる国民が多数いるようです。

二重権威、という声もありますが、平成天皇の特例にる生前譲位で、上皇が出現するのはなにせ200年ぶりのこと!

どういう扱いになるのか、混乱も見えますね。

天皇と上皇はどっちが上?

上皇>天皇?

天皇>上皇?

親と子という立場なら、親が上で皆さん異論はないようですが、公的には違うでしょ? という意見の方が多そうです。

そこで調べてみたところ、本郷和人・東京大学史料編纂所教授によれば、日本の歴史的には、上皇の方が上だそうです。

 非常に難しいところは、日本の伝統的な上皇の在り方。歴史の授業では「院政」を行う存在として上皇を習うが、日本はポストではなくてそのポストにいた人間にこだわりを持つ。

例えば、豊臣秀吉は甥の秀次に関白の位を譲って「太閤殿下」となったが、権力は手放さなかった。

日本は常にそういう形で動いてきているから、天皇が位を降りて上皇になり、自分の子どもや孫が天皇になった後も、上皇の方が偉かった。

 これは世界を見ると当たり前ではなくて、中国もヨーロッパも「王様」をやめたらただの「人」になる。

皇室典範がつくられた時は、そうした在り方をみて天皇の「終身在位」が定められた。

その後、初めて上皇という存在が出現するわけで、ではこれから「天皇」と「上皇」の関係をどう位置づけるのか。

日本の伝統的な在り方をみると上皇が上だけど、世界的に考えると今は天皇の方が上になるはず。

そこがどうなるのかは非常に難しい。

(本郷和人教授 2018年9月2日AbemaTIMES「200年ぶりの「上皇」とどう向き合うべきなのか? 生前退位を前に東大・本郷教授に聞く」)

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世界に類のない「象徴天皇」

つまり、日本の歴史的には上皇が上だけれど、世界的には天皇が上という、非常に難しい問題だというのですね。

しかも、天皇は「王様」ではありません。

戦前の天皇は王様に近かったかもしれませんが、現代では「象徴」という世界に類を見ないお立場。

平成天皇が、繰り返し、「象徴天皇とはどうあるべきか」を考えてこられたとおっしゃっていましたが、過去にも世界にも例がないのだから、平成天皇にも手探り状態だったのではと思います。

昭和天皇は、敗戦後、人間宣言をして「象徴天皇」となったはずですが、昭和天皇は最後まで、象徴天皇としてのあり方をつかみきれなかったのではないか。

だからこそ、平成天皇は、権威はあるが権力はない、「象徴天皇」とはいかにあるべきかを模索しながらの30年だったのではと思います。

初めて新旧の天皇が顔を合わせる

上皇陛下と天皇陛下がどのような関係になられるのか、これから宮内庁などが中心に考える。

国事行為は天皇陛下がおやりになられると思うが、どういう形で上皇陛下がお助けされるのか。そこが焦点になると思う。

(本郷和人教授 2018年9月2日AbemaTIMES「200年ぶりの「上皇」とどう向き合うべきなのか? 生前退位を前に東大・本郷教授に聞く」)

今回の、新天皇皇后が新上皇上皇后にご挨拶する件も、宮内庁が中心に考えたことでしょう。

ネットの書き込みには、美智子さまが挨拶に来させろと言ったのでは? というご意見もありましたが、それは無いと思います。

このご挨拶で、代替わり後、初めて新旧の天皇が顔を合わせることになります。

その時の様子で、また何か、今後の皇室のありようが見えてくるかもしれません。

この日、皇太子さまは、宮殿「松の間」で新天皇ご一家を支える側近トップの侍従長と、上皇ご夫妻の側近トップ=上皇侍従長の認証官任命式に臨むなど、早速、公務にあたられます。

さらに、皇嗣となる秋篠宮さまをはじめ、皇族方から祝賀を受けるということです。

令和の時代の始まりです。

 

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